〜廃棄物・廃液の分別と処理〜 施設で排出された廃棄物・廃液は、安全面・環境に配慮し、適切に処理する必要があります。遺伝子実験施設では、排出が多いと思われる下記の項目を分別して回収しています。下記に相当しないものを排出する場合は、事務室までお問い合わせください。 |
ゴミ・リサイクル
遺伝子実験施設から排出されるごみは、大きく「実験ごみ」と「一般ごみ」に分かれます。施設内の掲示に従って、正しく分別してください。
学内であっても地区毎にごみの排出方法が異なり、また本荘地区でも研究室によって分別方法が多少異なりますので、当施設で実験し廃棄する場合は、必ず当施設の指示に従ってください。
実験で用いたバクテリアやウィルスなどの生物を含む廃棄物
実験で用いたバクテリアやウィルスなどの生物を含む廃棄物は、廃棄前に必ず不活化してください。特に遺伝子組換え生物を不活化せずに廃棄した場合は、法律違反となり罰せられます。
不活化の方法 | |
1)オートクレーブ処理(121℃、20分) | 固形物(寒天プレート、試験管など)、液体(培養液など) |
2) 1%次亜塩素酸処理(一晩放置)※ | 固形物(試験管など)、液体(培養液など) |
3) オスバン(10%塩化ベンザルコニウム液)処理(500~1000倍希釈液で30分以上放置)※※ | 固形物(試験管など)、液体(培養液など) |
※遺伝子実験施設では、塩素系漂白剤ハイターを実験室に設置しています。
※※オスバン処理については、発生医学研究所の佐々木教授の研究室で、大腸菌の殺菌条件の検討をされました。詳しい資料がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。>>規制法について
実験廃液
指定のポリタンクに貯留します。
内容 | 容器 | 容器の設置場所 | 施設での処理方法 |
---|---|---|---|
フェノール廃液 | 10Lポリタンク | 518試薬調製室 | 学内回収へ |
ホルマリン廃液 | 10Lポリタンク | 518試薬調製室 | 学内回収へ |
キシレン廃液 | 10Lポリタンク | 518試薬調製室 | 学内回収へ |
写真現像液(自動現像機用) | 20Lポリタンク | 504暗室 | 学内回収へ |
写真定着液(自動現像機用) | 20Lポリタンク | 504暗室 | 学内回収へ |
変異原性物質を含むもの
施設で利用の多いEthidium Bromide(EtBr)とPropidium Iodide(PI)を対象としています。EtBrやPIを含む、あるいは付着したものを分別回収しています。
分類 | 内容例 | 廃棄の際の注意 | 容器 | 設置場所 | 施設での処理方法 |
---|---|---|---|---|---|
EtBr溶液 | 泳動バッファー、ゲル染色液 | ゲル屑は予め取り除く。 | 10Lポリタンク(A) | 501 | 施設内でカラム処理 |
有機溶媒を含むEtBr溶液 | 塩化セシウム密度勾配遠心法で使った溶液 | 10Lポリタンク(B) | 現在設置していません。要望がありましたら設置します。 | ||
PI溶液 | 10Lポリタンク(C) | 502 | 施設内でカラム処理 | ||
固形物 | 泳動ゲル、EtBr及びPIを扱ったチップやチューブなど ※変異原の種類は問わない | ゲルは、専用のバットにしばらく置いて水気を切る。※乾燥させる必要はありません。 | 20L容器(D) | 501 | 産廃業者へ(焼却処理) |
※少量の溶液は、ろ紙に染み込ませ、容器Dに廃棄してください。
廃棄物分類の基準は>熊本大学環境安全センター 廃液等廃棄物について
参考 >熊本市 ごみ・リサイクル
[更新2016.3.22]