第3回生命資源研究・支援センターシンポジウム
「生命資源研究・支援センター4年間の歩み」
慶應義塾大学医学部先端医科学研究所遺伝子制御研究部門 教授
佐谷 秀行
生命資源研究・支援センターは、動物資源開発研究センター、遺伝子実験施設、アイソトープ総合センター、3つのRI事業所、及び機器分析センターを統合再編し、研究資源および研究資源情報の利用等を通して諸科学分野の教育研究の総合的推進に資することを目的として、平成15年4月に発足した。学内はもちろんのこと地域、国内、そして国外に対して生命科学研究の支援と研究資源の供給を日夜おこない、これまでさまざまな成果を上げてきた。私はセンターが発足してから約3年半センター長としてその運営に関わってきた。設立の動機や運営体制が異なる組織を統一したことから幾つかの難問もあったが、逆にそれぞれの長所を取り入れながら相乗的に発展できた部分も多い。今後、本センターがいかに独自の特色を生かしてその存在意義を確立できるかについて、これまでの経緯を振り返りながら考えてみたい。