今月のお知らせ
今月のお知らせ
(平成18年 7月)
2006年 7月10日 更新
内容:
(1)第75回遺伝子技術講習会のお知らせ
(2)ひらめき☆ときめきサイエンスのお知らせ
(3)組換えDNA実験教育研修会のお知らせ
(4)『アクティブボード』 について
下記日程で、第75回遺伝子技術講習会を開催します。多数の方の御来聴を歓迎いたします。
===== 第75回遺伝子技術講習会 =====
テーマ:『光を用いたin vivo imagingの紹介』
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
研究・教育システムの構築」
日 時:平成18年 7月11日(火)
時 間:15:00〜16:30
会 場:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 講義室(602)
講 師:住商ファーマインターナショナル(株)バイオサイエンス事業部
渡邊 重明 氏
概 要:
生物反応を遺伝子やタンパク質のレベルで解析することは日常的に行われていますが、遺伝子やタンパク質に“光”のマーカーを付けることによって、動物体内で遺伝子の発現やタンパク質の挙動を非侵襲的に観察することできるようになりまし た。これは光を用いたin vivoイメージング(Optical in vivo imaging)と呼ばれるものです。この方法には大きく分けて酵素(ルシフェラーゼ)による発光を利用するものと蛍光(GFP等の蛍光タンパク質やFITCや Cy5.5などの蛍光トレーサー)を用いるものとの2通りに分けられます。Xenogen社IVIS_ Imaging Systemは、発光と蛍光を観察することが可能な装置 です。本装置を用いることにより、細菌や癌細胞の 増減を光の強さとして定量することが可能であり、また病態モデルなどにおける疾病遺伝子の発現を定量化することも可能です。さらにDDSなどを目的とする蛍光イメージングも高感度で検出が可能であり、遺伝子治療や再生医療分野への応用も期待されていま す。今回は光を用いたin vivo imagingの原理や方法、装置とアプリケー ションの他に、光ファイバーを用いたin situ共焦点imaging装置やOPT(Optical Projection Tomography)技術を使ったOPTスキャナも合わせて紹介します。
<参照ホームページ>
http://www.summitpharma.co.jp/japanese/index_j_souyauk.html
http://www.scbio.co.jp/products/ (製品紹介ページ)
下記日程で「ひらめき☆ときめき サイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI」を開催します。高校生を対象としますが、小・中学生の参加も可能です。 プログラム等詳細は、
ひらめき☆ときめきサイエンス をご覧下さい。
テーマ;命を大切に 〜遺伝子改変マウスについて考えてみよう〜
開催日;平成18年8月18日(金)10:00〜16:00
場 所;熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
6階 講義室(602)
対 象;高校生 約30人 (保護者の参加も可能)
内 容;
「遺伝子組換え」という言葉を聞いて、どういうイメージを思い浮かべますか? マウスの遺伝子を自由に操れると聞いたら、何を考えますか? あなたがお父さんやお母さんに似ているのも遺伝子が原因ですし、あなたが毎日健康に生きていけるのも遺伝子のお陰です。「遺伝子」について考えることは、「生命」について考えることにつながります。
このプログラムでは、「生命科学」の最前線の話題のひとつとして「遺伝子改変マウス」に焦点を当てることにしました。まず最初に、なぜ遺伝子改変マウスが必要なのかを判り易く説明します。その後、バイオテクノロジーの最も基礎的な技術である「DNAのエタノール沈殿」を、参加者全員に体験してもらいます。午後は、遺伝子改変マウスの実例として「光るマウス」を紹介し、その受精卵から新生児として生まれるまでの成長過程を、蛍光実体顕微鏡を用いて観察します。その後、保護者も交えて『医学における遺伝子組換え技術の意義』に関するフォーラムを開催します。
「遺伝子」に興味がある全ての人に参加していただきたいと考えています。
熊本大学では、文部科学省「地域貢献特別支援事業」の一環として、平成14年度から熊本県内の中学・高等学校の現職理科教員を対象としたトレーニングコースを開催してきました。今年度も、下記日程で教育研修会を開催しますのでお知らせします。
=== 平成17年度 理科教員のための組換えDNA実験教育研修会 ===
参加対象;熊本県内の中学・高等学校現職理科教員及びその関係者
募集人員;20名
実施期日;平成17年8月10日(水)〜平成17年8月12日(金)
実施場所;熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
6階 講義室(602)およびセミナー室(601)
受講料;無料
講義内容;
中学・高等学校における遺伝子教育や規制法に関する講義、及びプラスミド による大腸菌の形質転換などの実習を行うと同時に、生命倫理を含めた生命科 学の最先端の話題を提供する。
プログラム等詳細は、理科教員のための組換えDNA実験教育研修会のページをご覧下さい。
平成18年 7月の『アクティブボード』は、小泉 寛和氏(熊本大学 エイズ学研究センター ウイルス制御分野)、近藤 孝昭氏(熊本大学 エイズ学研究センター ウイルス制御分野)及び伊藤 綾子氏(熊本大学 大学院医学薬学研究部 神経分化学分野)の3人にお願いしました。各ポスターのAbstractも『アクティブボード』のページに掲載していますので、是非ご覧下さい。
|