GTC On Line News No.789

2007年 1月23日

 先程、第82回遺伝子技術講習会の【本日開催】メールを送りましたが、
曜日が間違えていましたので訂正いたします。


本日、下記日程で、第82回遺伝子技術講習会を開催します。
 このセミナーは、大学院医学教育部博士課程の「遺伝子実験学演習」および
「遺伝子実験学特論」の一部として企画したものですが、ご興味のある方はどなたで も参加できます。

 多数の方の御来聴を歓迎いたします。


=== 第82回遺伝子技術講習会 ===
主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
テーマ:『可変型遺伝子トラップシステム』
日 時:平成19年 1月23日(火) 18:00〜19:30
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
    6階・講義室(602)
講 師:熊本大学 生命資源研究・支援センター
    バイオ情報分野 (遺伝子実験施設) 助教授  荒木 正健
内 容:
 遺伝子改変マウスは、個体レベルで遺伝子機能解析を行うための有力なツールであ る。
 我々のグループでは、部位特異的組換えシステムであるCre-loxシステムを応用 し、単なる遺伝子破壊型の変異を作り出すだけではない「可変型遺伝子トラップ法」 を開発し、様々な改良を加えてきた。2004年8月には、可変型遺伝子トラップク ローンデータベース;EGTC(Database for the Exchangeable Gene Trap Clones)を構築し、全世界に公開している。2006年12月末現在175クローン を登録しており、その7割以上は既にキメラマウスを作製し、マウスラインを樹立し ている。また、国家レベルで大規模に遺伝子トラップ事業を進めているBayGenomics (USA), Sanger Institute (UK), GGTC (Germany)等と連携し、IGTC (International Gene Trap Consortium)のメンバーとしての活動も行っている。I GTCには、約6万クローンのES細胞が登録されており、既に1万1千遺伝子以上 をカバーしているので、これからノックアウトマウスの利用を検討している研究者は 必見である。
 本セミナーでは、変異lox配列を利用した遺伝子挿入及び遺伝子置換の実例も含め て、『可変型遺伝子トラップシステム』の原理と特徴を説明する。また「EGTC」 及び「IGTC」の上手な利用法についても紹介する予定である。