GTC On Line News No.768

2006年11月23日

 ===== 熊RUPのご案内 =====

 遺伝子実験施設では、熊本大学Ready to Use Plasmid bank(熊RUP)を構築 し、学内限定サービスとして、そのデータベースを公開しています。

http://urup.gtc.lumber-mill.info

 システムの構成は以下の様になっています。
(1)マーカー遺伝子、プロモーター配列、プローブ用遺伝子断片など、遺伝子改変 マウス等を作製したり解析したりする際に有用な各種DNAを収集します。
(2)マルチクローニングサイト内の制限酵素の並び方が異なるプラスミドベクター (pBluescript II, pSP72, pSP73およびpGEMT)を利用することで、目的とする遺伝 子断片の5'側と3'側に最適な制限酵素サイトが存在するReady to Useプラスミドを作 製します。
(3)設計通りのプラスミドが出来たことをシーケンサーで確認します。
(4)各プラスミドを大量調整し、100マイクログラムずつ分注します。
(5)データベースを作成し、学内限定で公開します。
(6)学内研究者から依頼があった場合は、無償で配布します。

 このシステムは、平成16年度教育研究重点化経費(学長裁量経費)の配分を受け てスタートしました。現在インサート24種類についてプラスミド64件を登録して います。そのほとんどが遺伝子実験施設及び発生医学研究センター臓器形成分野から の登録ですが、プラスミドによっては共同研究として使用できる物、発表に際して Acknowledgeを必要とする物、第3者への譲渡を禁止した物などがあります。 各プラ スミドの詳細データをご覧下さい。
 熊RUPは、熊本大学で開発された有体物の有効利用と、研究の進展を目的として いますので、寄託・供給ともに積極的なご利用をお待ちしています。