GTC On Line News No.720

2006年 7月10日


 GTC On Line News No.716(2006年6月19日)でもお知らせしましたが、明 日(7月11日)、第75回遺伝子技術講習会を開催します。多数の皆様のご来聴を 歓迎致します。

===== 第75回遺伝子技術講習会 =====
主 催:熊本大学生命資源研究・支援センター
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:『光を用いたin vivo imagingの紹介』
日 時:2006年 7月11日(火) 15:00〜16:30
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
    遺伝子実験施設 6階 講義室(602)
講 師:住商ファーマインターナショナル(株)バイオサイエンス事業部   渡邊  重明 氏
内 容:
 生物反応を遺伝子やタンパク質のレベルで解析することは日常的に行われていますが、遺伝子やタンパク質に“光”のマーカーを付けることによって、動物体内で遺伝子の発現やタンパク質の挙動を非侵襲的に観察することできるようになりました。こ れは光を用いたin vivoイメージング(Optical in vivo imaging)と呼ばれるもので す。この方法には大きく分けて酵素(ルシフェラ ーゼ)による発光を利用するものと蛍光(GFP等の蛍光タンパク質やFITCやCy5.5などの蛍光トレーサー)を用いるもの との2通りに分けられます。Xenogen社IVIS_ Imaging Systemは、発光と蛍光を観察 することが可能な装置です。本装置を用いることにより、細菌や癌細胞の増減を光の強さとして定量することが可能であり、また病態モデルなどにおける疾病遺伝子の発現を定量化することも可能です。さらにDDSなどを目的とする蛍光イメージングも高 感度で検出が可能であり、遺伝子治療や再生医療分野への応用も期待されていま す。今回は光を用いたin vivo imagingの原理や方法、装置とアプリケーションの他 に、光ファイバーを用いたin situ共焦点imaging装置やOPT(Optical Projection Tomography)技術を使ったOPTスキャナも合わせて紹介します。

<参照ホームページ>
http://www.summitpharma.co.jp/japanese/index_j_souyauk.html
http://www.scbio.co.jp/products/ (製品紹介ページ)