下記日程で、第84回遺伝子技術講習会を開催します。多数の方の御来聴を歓迎いたします。

===== 第84回遺伝子技術講習会 =====

主 催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共 催:拠点形成研究B「新世代生命科学におけるプロテオミクス
    研究・教育システムの構築」
テーマ:『TOYOBOセミナー』
日 時:2007年 5月 8日(火)15:00〜16:30
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
    6階 講義室(602)
講 師:東洋紡績(株) ライフサイエンス事業部  小嶋 浩樹 氏
    東洋紡績(株)  敦賀バイオ研究所      浅井 友実 氏
内 容:

1. 新規な抗原抗体反応促進剤 Can Get Signal のご紹介
 Can Get Signal Immunoreaction Enhancer Solutionシリーズは、ウェス
タンブロッティング、ELISA、免疫組織染色などの抗体を用いた各種アッセ
イにおける、感度不足や高いバックグラウンドなどを改善するために開発さ
れた、抗原抗体反応用の反応促進試薬です。使用法は、従来抗原抗体反応用
の溶液として使用していたTBS-Tやブロッキング溶液などの代わりに本試薬
を抗体希釈液として用いるだけでよく、実験方法を変えることなく高感度で
高いS/N比のアッセイが可能となります。ブロッキングや検出方法(発色法、
蛍光法、発光法など)は、あらゆる方法に対応していますので、今までご使用
の条件をそのままお使いいただけます。本試薬には、ウェスタンブロッティ
ング、ELISAなど幅広い用途に対応した「Can Get Signal」と、免疫組織染色、
免疫細胞染色などの用途に特化した「Can Get Signal immunostain」があり
ます。本セミナーでは、Can Get Signalの使用法の簡単な説明や、特異的な
検出が比較的難しいといわれる抗リン酸化タンパク質抗体を用いたアッセイ
での本試薬の使用による実施例などを紹介させていただきます。

2. 新規ルシフェラーゼを用いたレポーターアッセイシステムのご紹介
 東洋紡では、高発光シングルリポータータイプの「Emerald Luc System」
及びマルチリポータータイプの「MultiReporter Assay System -Tripluc-」の
2種類のルシフェラーゼアッセイシステムをご提供しています。
 Triplucは、緑色発光ルシフェラーゼSLG、橙色発光ルシフェラーゼSLO、
赤色発光ルシフェラーゼSLRを用いた3つの遺伝子発現を同時に測定するシス
テムとして開発されたシステムです。これら3色のルシフェラーゼは発光スペ
クトルが安定しており、光学フィルターを用いた色分離測定に適しています。
このシステムによって、従来は別々のアッセイで間接的に比較していたター
ゲットをより直接的に比較できるようになりました。
 Emerald Luc systemは新規なルシフェラーゼEmerald Lucを用いたシステ
ムです。Emerald Lucは生細胞において安定で、かつ高いシグナルが認められ
ることから、発光イメージングシステムを用いることによって細胞内イメージ
ングも可能です。また、一般に行われる細胞を溶解し発光測定する方法におい
ても高い発光持続性を示すことから、様々なタイプのセルベースアッセイのリ
ポーターとして有用です。
 本セミナーでは、これらシステムの紹介、及びそれを用いた細胞アッセイの
実施例を紹介致します。