『 ゲノム編集の向こう側へ。エディットフォースの挑戦 』
ゲノム編集技術は、もはやごく普通のToolとして一般的に使用されるようになりました。しかしながら、ZFN, TALEN, CRISPR/Casのいずれも海外で開発された技術です。そんな中、今注目されているのが九州大学の中村 崇裕先生のグループが開発したPPR技術です。中村先生には第3回KBRPワークショップ(H29/3/10開催予定)でご講演いただく予定です。それに先立ち、今回、中村先生が代表取締役社長を兼任されているエディットフォース(株)の八木 祐介氏に、遺伝子技術講習会という形でご講演をお願いしました。多数の皆様のご来聴を歓迎いたします。主催:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設
共催:熊本大学 拠点形成研究A
『ゲノム編集を用いた次世代モデル生物の作製』
日時:2016年10月19日(水) 14:00 ~15:00
演者:エディットフォース株式会社
研究開発部 部長 八木 祐介 氏
場所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 【602】講義室
要旨:
一般的に分子生物学の教科書には、「生命の設計図はDNAにあり、これがRNAに写し取られ、最終的には蛋白質になることで生物が形作られる」と書かれています。そのため、ゲノムに大きな注目が集まり、近年では次世代シークエンシング技術の登場により、膨大な量のDNA配列データが溢れかえっている状況です。さらには、ゲノムから転写されるRNA配列も容易に決定できるようになり、多くの機能未知RNA分子が日々発見されています。近年誕生したゲノム編集は、数十億塩基対で構成されるゲノムからたったひとつのDNA配列を生体内で操作することができる画期的な技術です。細胞内の核酸を自在に制御するツールの登場は、ゲノムの理解と利用を大きく加速する原動力になっています。私達、エディットフォース株式会社は、独自のゲノム編集に加えて、ゲノムスケールでのRNA操作を可能にする世界初の「トランスクリプトーム編集」を中核技術とする研究開発型の企業です。本技術は九州大学でのPPR蛋白質の研究成果を基盤としており、研究・開発拠点も九州の福岡市においています。今回は、私達の中核技術紹介、開発中の細胞内核酸(DNA/RNA)操作ツールの紹介、及び、医療、農業や工業などの様々な産業への利用に向けて行っている内容についてご紹介します。
※遺伝子技術講習会および使用説明会は、遺伝子実験施設未登録の方も参加可能です。
是非、周囲の方にお知らせください。