Affymetrix社 新製品のご紹介
〜染色体コピー数異常/固形癌コピー数異常/選択的スプライシンング解析用マイクロアレイについて〜
日時:2014年12月18日(木) 16:30〜17:30
場所:熊本大学 生命資源研究・支援センター 遺伝子実験施設 6階講義室
演者:アフィメトリクス・ジャパン
マーケティング部 若本 明子 氏
内容:
近年、生体試料およびそこから得られる情報の網羅的、効率的かつ有効的な活用が求められています。多くの医療機関や研究機関で収集された貴重な試料から得られる情報は、生物学的な研究はもとより、医療における疾病の解明や診断、予後予測、治療方針の策定などに有効利用されることが望まれます。また創薬では新たなバイオマーカーの発見によるコンパニオン診断薬等の開発が期待されます。
例えば癌の領域では、体細胞における癌遺伝子や癌抑制遺伝子の変異による発癌とともに、遺伝子あるいは染色体の数的異常(CNV)による発癌が注目されています。CNVの解析には従来の核型解析やFISH解析に加え、より高解像度で効率的な遺伝子解析が望まれます。また、トランスクリプトーム解析においても疾患研究や幹細胞研究など、さまざまな分野でその重要性が増しており、例えば選択的スプライシングの異常によって発現するたんぱく質は、癌や神経疾患などの様々な疾患に関連しています。また、幹細胞研究では分化のステージによって遺伝子発現の状態を網羅的に捉えることは、分化のメカニズム解明や目的の細胞集団を選択していく上で非常に重要です。
本セミナーでは、Affymetrixの遺伝子解析ソリューションである染色体の構造異常(CNV、コピー数変化)を検出するCytoScan、FFPEサンプルから抽出された希少なDNAに適用できるOncoScan、非コードRNAや選択的スプライシングを含む網羅的なトランスクリプトーム解析ができるHuman Transcriptome ArrayおよびMouse Transcriptome Arrayについてその技術的背景と特徴、解析の実例を交えてご紹介いたします。