第145回遺伝子技術講習会
『プロメガテクニカルセミナー 〜NanoLuc & HaloTag~』
Part 1 「NanoLuc 次世代のルシフェラーゼテクノロジー」〜レポーターアッセイの枠を超えた革新的ルシフェラーゼツール〜
Part 2 「HaloTag テクノロジー」
〜総合的なタンパク質機能解析ツール〜
日 時:2012年 10月 22日(月)15:00~16:00
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階【602】 講義室
講 師:プロメガ株式会社 テクニカルサービス部
内 容:
Part 1 「NanoLuc 次世代のルシフェラーゼテクノロジー」
〜レポーターアッセイの枠を超えた革新的ルシフェラーゼツール〜
この25年間で生物発光ルシフェラーゼテクノロジーはレポーターアッセイのスタンダードとなるまでに成長しました。自然が生み出した生物発光反応は、遺伝子構造および試薬組成の両面において度重なる改良が加えられ、信頼性と高感度を併せ持つ遺伝子制御インジケーターへと変貌をとげてきました。生物発光検出の能力をさらに増強させるために、我々は新たな改変ルシフェラーゼとそれに伴うアッセイ試薬を開発しました。新しいルシフェラーゼNanoLuc™は一般的な研究用途に適した安定な発光シグナルを維持しながらホタルルシフェラーゼよりも100倍の発光レベルを示します。分子量はホタルルシフェラーゼの1/3でありながら、物理的な安定性がより高く、実験条件に対する頑健性も併せ持っています。本セミナーでは、このNanoLuc™の概要、さらにプロメガ独自のHaloTag®テクノロジーと組み合わせたBRETやバイオセンサー等、今後応用が期待されるレポーターアッセイの枠を超えた新たなアプリケーションの事例をご紹介致します。
・分泌アッセイフォーマットによる経時的レポーターアッセイ
・高発光を生かしたイメージング
・NanoLuc™とHaloTag®を組み合わせたBRET法:
①リガンド結合アッセイ ②タンパク相互作用 ③プロテアー解析
Part 2 「HaloTag テクノロジー」
〜総合的なタンパク質機能解析ツール〜
タンパク質を解析するために多くのタグが利用されています。例えば、組み換えタンパク質の精製や検出を行うために付加するタグとして、タンパク質精製用のHis タグ、GST タグなど特定の分子種に特異的な親和性を有するものが使われています。また、抗体により認識されるエピトープ、あるいは蛍光タンパク質など、様々なタグがタンパク質解析の目的に応じて用いられてきました。しかし、これまではタンパク質解析の用途ごとにタグを換えなければならず、ベクター側のコンストラクトを作り直す必要があるため煩雑で、非効率的でした。HaloTag® Technologyは、 HaloTag®タンパク質と結合する複数のリガンドを組み合わせた新しいタグツールです。タグとリガンドが迅速に共有結合する特殊な性質を利用して、既存のタグでは困難だった解析が可能です。今回のセミナーでは、蛍光イメージング、タンパク精製や相互作用解析でのHaloTag® Technologyの有用性についてご紹介いたします。
・ HaloTag®の特長: 構造、リガンドとの結合メカニズム
・ HaloTag®を用いた蛍光イメージング
複数の蛍光色素を用いたマルチプレックス解析
同一タンパク質を時間的/空間的に分離させるパルスチェイス実験
・ HaloTag®を用いたタンパク精製、相互作用解析
※遺伝子技術講習会および使用説明会は、遺伝子実験施設未登録の方も参加可能です。
是非、周囲の方にお知らせください。