第１１７回遺伝子技術講習会
『 次世代シークエンサー
〜SOLiD4システム〜 の紹介』
開催日時：2010年 7月 6日（火） 13：30〜15：00場 所：熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 ６階 講義室【６０２】
講 師：ライフテクノロジーズジャパン株式会社 （旧アプライドバイオシステム）
次世代シークエンサ部 林 義治
概 要：
ライフテクノロジーズジャパン株式会社のSOLiD™システムは、Next-Generation Sequencerに位置づけられる、大量のタグ配列を一括で解析するシステムです。SOLiD™システムは配列解析のための反応酵素にポリメラーゼを使用せず、リガーゼを使うという画期的な方法を用い、1ラン100Gbp（スライドグラス2枚）という高いスループット、高い精度、低いコストを実現した遺伝子解析装置です。これは同種の次世代遺伝子解析システムの中で最高級のスループットを実現しています。また、バーコードを用いたMultiplexを実現し、サンプルあたりのコストを大幅に下げています。
さらに、SOLiD™システムを用いた研究の結果から、興味深い知見が得られつつあります。タグ配列を決定し、かつタグ数をカウントすることで実現できる高精度の発現解析では、アレイをはじめとした従来法をしのぐデータが報告されています。また ゲノム上の挿入・欠失の同定、SNPの網羅的同定や、メチレーション解析といった種々のアプリケーションから得られた最新のデータについても併せてご紹介させていただきます。加えて、次々世代シークエンサである一分子シークエンサに関しても、開発状況を簡単に紹介いたします。
＊参照ホームページ；Applied Biosystems SOLiD 4システム