第116回遺伝子技術講習会
『 細胞解析に取り組む新技術』
〜リアルタイム細胞解析システムxCELLigenceと
マイクロタイタープレート用イメージベースセルアナライザー Cellavista〜
開催日時:2010年 5月20日(木) 14:00〜15:30場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 講義室【602】
講 師:ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
AS事業部RAマーケティンググループ 平沼 秀記
概 要:
本セミナーではロシュ・ダイアグノスティックスの細胞解析に取り組む新技術としてリアルタイム細胞解析システムxCELLigence とマイクロタイタープレート用イメージベースセルアナライザーCellavistaを紹介します。
1. xCELLigence システム 細胞をラベルすることなくリアルタイムに細胞のイベントをモニター
xCELLigenceシステムはマイクロプレート (E-Plate) の底面の微細金電極と培養細胞の細胞増殖や細胞の形態変化によって生じる電気的なインピーダンスの変化を測定します。インピーダンスの測定は細胞数、バイアビリティ、形態といった細胞の生物学的状態に対する定量的なインフォメーションを提供します。xCELLigenceシステムはハイスループットスクリーニングのみならず研究の分野においてもさまざまなセルベースアッセイにパフォーマンスを発揮します。
今回のセミナーではxCELLigence システムによる細胞増殖、形態変化測定用のE-Plateを用いた様々な化合物の毒性のリアルタイムモニタリング、ボイデンチェンバータイプのCIM-Plate 16を用いた細胞の浸潤と移動のリアルタイムモニタリング等のアプリケーションの紹介を行います。
xCELLigence システムのアプリケーション
l 薬剤による細胞毒性/アポトーシス
l 受容体機能解析
l 細胞の付着と接着
l ウィルス介在性細胞変性 ( CPE )
l 細胞の浸潤・移動の測定
参照ホームページ
[http://www.roche-biochem.jp/products/transfection/xcelligence/xcelligence-intro/xCELLigence_System.html]
2. マイクロタイタープレート用イメージベースセルアナライザーCellavista
Cellavistaはセルラインデベロップメント、細胞機能研究、創薬での細胞解析の幅広い範囲のアプリケーションのための、明視野と蛍光の利点を組み合わせた高速で、フレキシブルなイメージベースのプラットフォームです。
6ウェルから384ウェルのマイクロプレートに対応していてT-フラスコやスライドグラスでの測定も可能です。明視野と6種の蛍光測定が可能でx2- x40までの倍率に対応しています。
イメージの取り込み、イメージの解析、データの評価までを自動に行います。明視野と蛍光での測定を利用したシングルセルクローニング、セルコンフルエンスアッセイ、蛍光タンパク質の発現のアッセイ等のCellavistaのアプリケーションをご紹介いたします。
参照ホームページ
[http://www.innovatis.com/products_cellavista]