第113回遺伝子技術講習会
『 バイオマーカー定量・評価システム紹介 』
開催日時:2009年 10月6日(火) 14:00〜15:30場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 講義室【602】
講 師:アズワン株式会社 福 武一
概 要:今回、ご紹介するアメリカ・HistoRx社のPM-2000™ Image Analysis System with AQUA for biomarker measurement in situは、タンパク質発現の局在確認、定量を同時に行えます。
従来、組織上でタンパク質の局在を確認するには免疫染色を行い、目で観察する方法が主流ですが、発現量の定量は困難です。発現量の定量を行なうには、ELISA等で確認する必要があり、この場合タンパク質発現の局在の同定は困難です。
本機は、免疫染色の陽性判定の裏付け、主観的判断から定量化による客観的判断、データの標準化等様々な用途に使用出来ます。アメリカでは、ハーバード大学 Brigham & Women's 病院を始め、すでに多数のがんセンターで導入され、論文の数は40本を越えています。
今回のセミナーでは、 機器の概要、論文紹介、様々なアプリケーション情報をお伝えしたいと考えております。
☆用途☆
・新規バイオマーカー探索(予後診断)
・薬理効果測定
・多重染色・同一スライドでの
目的タンパク質定量
・局在別での特定タンパク質定量
☆掲載論文リスト(一部抜粋)
Lack of Extracellular Signal-Regulated Kinase Mitogen-Activated Protein Kinase Signaling Shows a New Type of Melanoma Cancer Research 67(4): 1502-1512, February 15, 2007
Expression of Tumor Necrosis Factor-Related Apoptosis-Inducing Ligand Receptors 1 and 2 in Melanoma. Clinical Cancer Research 12(12): 3856-3863, June 15, 2006.
Automated Subcellular Localization and Quantification of Protein Expression in Tissue Microarrays. Nature Medicine 8(11): 1323-1327, November, 2002.