第109回遺伝子技術講習会
『Illumina Genome Analyzer
ゲノム解析のための革新的アプローチ』
開催日時:2009年 7月17日(金) 14:00〜15:00場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 講義室【602】
講 師:イルミナ株式会社 マーケティング部
概 要:
ヒトゲノムやイネゲノム配列終了後、日本ではDNAシーケンサーは一段落したという風潮があるが、世界では新たなゲノム解析のスタートであるという認識が高い。これを後押しするように、1000ドルゲノムやメタゲノムプロジェクトといった新しい研究の流れが登場し、Illumina Genome Analyzerシステムに代表される次世代DNAシーケンサー技術が開発されている。
次世代DNAシーケンサーでは1回のランで数百億塩基以上という膨大な量の配列情報を、従来の数百分の1のコストで得ることができる。これは従来のキャピラリーシーケンス法と比較して実に1000倍以上ものデータ量で、これまでゲノムセンター1施設で産出していた情報量がたった1台の装置で生産できる。その結果、ゲノム配列決定やSNP探索以外にも、ゲノム染色体異常(逆位や転座)、遺伝子発現解析、small RNA解析などのアプリケーションへの応用が広まり、またChIP-Seqなど新しいメソッドが確立されつつある。
本セミナーでは次世代DNAシーケンサーを代表するIllumina Genome Analyzerの基本原理を説明し、またそのシステムと付属ソフトでどのようなアプリケーションが可能か、そして今後どのような展開が期待されるかについて紹介する。
*参照ホームページ
イルミナ株式会社 次世代シーケンサーシステム仕様書
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