今回は、ナカライテスク株式会社の加来 和憲氏にセミナーをお願いしました。
多数の方の御来聴を歓迎いたします。
第105回遺伝子技術講習会
『ナカライテスク・バイオテクノロジーセミナー』
(1)内在性タンパク質の二分子間相互作用局在解析に!(2)ホルモン・薬剤の継続投与に!
開催日時:2009年 5月19日(火) 14:00〜15:30
場 所:熊本大学 生命資源研究・支援センター
遺伝子実験施設 6階 講義室【602】
講 師:ナカライテスク株式会社 マーケティング部 技術営業課 加来 和憲 氏
内容:
(1) 内在性タンパク質の二分子間相互作用局在解析に!
… Olink Bioscience社 Duolink in situ PLA
Olink社が有する画期的な技術(PLA法: Proximity Ligation Assay)について紹介します。PLA法は、微量なターゲットを特異的に検出する独自の増感技術です。このPLA法を蛍光免疫染色に応用したキットがDuolinkです。
Duolinkは強制発現などの手段を利用することなく、細胞・組織における内在性タンパク質の相互作用や翻訳後修飾も観察できます。更にその増感メカニズムにより、ターゲット一分子レベルでの検出、可視化、定量的な解析を可能にします。
(2) ホルモン・薬剤の継続投与に!
… Innovative Research of America社(IRA社) Hormone and Drug Pellets
IRA社が有する徐放技術(MDD:Matrix-Driven Delivery)について紹介します。MDDシステムとは、ホルモンや薬剤のペレット(錠剤)を動物の皮下などに埋め込むことで、設計された期間・薬物量を一定に放出する技術です。一旦ペレットを埋め込めば長期間の徐放が可能ですので、実験動物やお客様の負担を軽減できます。
IRA社では、約600種類のホルモン・薬剤について、徐放期間(21日、60日、90日:3段階)や薬物量(0.001〜200mg:20段階)に応じた設計済みのペレットを保有しています。また、上記以外の徐放期間や薬物量、お客様がお持ちの化合物のペレット化をご希望の場合は受託サービスにて承ります。