アクティブボード・2015年 7月
     ・・・・・2015年 7月 2日更新・・・・・
研究発表を行った学会; Research PlaNet 2014
 2014年5月10日〜11日(東京国際フォーラム、東京)
タイトル;Stochastic and deterministic aspects of angiogenic endothelial cell movements revealed by mathematical modeling.
発表者;西山 功一 氏
   (熊本大学 国際先端医学機構 エイズ学研究センター 西山研究室)
Abstract;
 血管内皮細胞は血管壁細胞と協同して自発的に樹状パターンを形成する。しかし、その背後で起こっている細胞レベルのメカニズムはほとんどわかっていない。最近、自発的に血管のかたちを作る際の内皮細胞動態を可視化・定量化できるようになってきた。それにより、その内皮細胞動態はこれまでの想定以上に複雑かつ動的であることがわかってきた。次に、血管伸長時の多細胞動態を束ねるシステムを理解するため、実細胞動態に基づいた数理モデルを構築した。モデル構築の過程から、血管伸長の際のストーク細胞の動態は個々の細胞の確率的変化としてある程度説明できるが、先端細胞にはより決定論的な運動制御機構の存在が必要であることが示唆され、その一つとして後続細胞との相互作用が考えられた。