アクティブボード・2012年10月
・・・・・2012年10月 4日更新・・・・・
研究発表を行った学会;
・(社)日本動物学会 第82回大会
2011年 9月21日〜23日(旭川)
タイトル;円口類ヌタウナギにおける補体系活性化因子の同定.
発表者;山口 智和 氏
(熊本大学 大学院自然科学研究科 理学専攻 高宗研究室)
Abstract;
円口類に属するヌタウナギは最も原始的な脊椎動物の一つであり、獲得免疫が未発達であることが予想される同種は免疫の系統進化を考える上で非常に興味深い種である。同種において、C3やMASPなど補体系で働く因子の存在が確認されていたが、未だその全貌はわかっていない。今回、新たに同種血清中よりC1qを同定した。同分子は二価陽イオン存在下で大腸菌への結合活性を示し、またC3と複合体を形成していたことから、同種補体系における活性化因子である可能性が示唆された。