アクティブボード・2010年11月
     ・・・・・2010年11月 4日更新・・・・・

研究発表を行った学会;
・第24回モロシヌス研究会
 2010年 9月17日〜18日(阿蘇)

タイトル;ヒト化マウスによる最適FAPモデルの作製.
 
発表者; 李 正花 氏
   (熊本大学 生命資源研究・支援センター 表現型クリニック分野)

Abstract;
 家族性アミロイドポリニュ-ロパチ-(FAP)は常染色体優性遺伝性の全身性アミロイドーシスであり、トランスサイレチン(TTR)遺伝子の変異によって引き起こされる。これまでの研究で、マウスTtr遺伝子をヒト正常及び変異TTR cDNAで置換したヒト化マウス(TtrhVal30及びTtrhMet30)を作製している。しかし、ヒトcDNAの発現はよいものの、血中レベルでのヒトTTR量は低く、病態解析および治療法の開発においてよいモデルではない。そこで、ヒト遺伝子の発現に最適の置換ベクターについて解析を行った。その結果、PGK promoterが存在し、IRES等をむしろ有さないほうが、ヒト遺伝子の発現を正常に保つ上で重要であることを明らかにした。一方、ヒトTTR4量体蛋白はマウスレチノール結合タンパク(Rbp)との結合親和性が低く、血中において不安定となり、単量体に解離し尿中に濾出してしまい、血中TTR蛋白の量が低いことが分かった。そこで、マウスRbp遺伝子を完全破壊し、ヒトRBP遺伝子で置換したマウスを作製(RbphRBP)した。交配により、TTR遺伝子及びRBP遺伝子がともにヒト化されたマウスを用いての分子生物学的・生化学的解析を行い、最適化モデルであるかどうかを検証する。