アクティブボード・2010年6月
・・・・・2010年 6月 3日更新・・・・・
研究発表を行った学会;
・International Symposium on Atherosclerosis 2009.
2009年 6月15日〜19日(Boston, USA)
(Young Investigator Award wined Poster)
タイトル;Translocation of acyl-CoA:cholesterol acltransferase 1 enzyme (ACAT1) from endoplasmic reticulum (ER) to late endosomal associated membranes in cholesterol-rich human macrophages.
発表者; 雷 小峰 氏、坂下 直実 氏
(熊本大学 大学院医学薬学研究部 細胞病理学分野)
Abstract;
ACAT1は細胞内遊離コレステロールをエステル化してコレステロールエステルを合成する小胞体酵素である。われわれはコレステロール過剰状態のヒトマクロファージでは小胞体が断片化してACAT1陽性小胞が出現し、これに伴って貪食された異物の分解の場である後期エンドゾームにACAT1が出現することを発見した。生化学的検索の結果、このACAT1陽性後期エンドゾームはマクロファージが取り込んだ変性LDLを効率的にエステル化して、泡沫細胞化を促進していることが明らかとなった。